日銀のETF買入の影響

日銀によるETFの買入が話題になっております。

 

8月になってからは売買代金も2兆円を下回る日が多くなってきており、700億円の買入は無視せざるを得ない影響を持っていると思われます。

 

一番気になるのは、買い入れ実施の条件。白川総裁の時には、TOPIX前場で1%以上下落した場合に発動、という観測がありました。よくTPXの騰落率がマイナス1%付近になるにつれ、動きが鈍くなるようなことが多かったですね。

 

では黒田BOJではどのような買ってきているのか。

ベンダー記事を読む限り、マイナス0.3%からマイナス0.4%で発動ではないかと見られているようですが基準を越える下落率でも買入が実施されなかったこともあります。もっとも、7月の会合以降に買入が実施されたのが4回のみでありなんとも言えません。

 

1日あたりの売買代金が2兆円、その内BOJが買入を実施すると想定される後場が50%、1兆円だとすると7%の比率を占めることとなります。これは大きいですね(正確には従来型ETFの707億円と毎日買っている人材・設備投資型ETF12億円、合計で719億円)。うわさではBOJは複数の証券会社にコンペを実施しているらしいので、1つの証券会社に来るオーダーは200~300億円程度となりそうですが、担当ディーラーはドキドキでしょうね(笑)

 

では、BOJはどのように買い入れを行っており、どのように証券会社とトレードを行っているのでしょうか?次回、考えてみましょう。